ネイル検定2級の概要

**ネイル検定2級(ネイリスト検定2級)**は、サロンワークで通用する知識と技術を証明する資格です。この資格は、プロのネイリストとして働くために必要なスキルを持っていることを示します。サロンでの実践力が求められる2級では、ネイルケアやネイルアート、リペア、チップ&ラップの技術が試されます。試験は「事前審査」「実技」「筆記」の3つのセクションで構成されています。

ネイル検定とは?

**ネイル検定(ネイリスト検定)**は、公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センターが主催する資格試験で、1990年代に開始され、国内外で信頼される資格です。3級、2級、1級の3段階があり、プロのネイリストとして成長するために、それぞれの段階で必要な技術と知識を身につける必要があります。2級では、サロンワークに必要な高度なスキルを習得し、プロフェッショナルとして活躍できる基礎を築くことが求められます。

ネイル検定2級の試験内容

事前審査では、試験前の準備や衛生管理が正しく行われているかを確認します。ここでは「テーブルセッティング」「消毒管理」「モデルの状態確認」が評価されます。

  • 用具の準備:テーブル上には、消毒剤、コットン、ポリッシュリムーバー、液体ソープ、カラーポリッシュ、ベースコート、トップコート、ウェットステリライザーなどを整理して配置します。
  • ラベル貼り:各用具には、指定された品名ラベルを貼ります。アルファベット表記は禁止されており、指定通りの日本語ラベルを使用することが求められます。
  • ウェットステリライザーの準備:ウェットステリライザーに、ピンセット、キューティクルニッパー、メタルプッシャー、ウッドスティックを消毒液に浸る状態でセットします。消毒液がしっかり道具に行き渡るように準備しましょう。
  • 手指の消毒:試験開始前に、自分とモデルの手指を消毒します。液体ソープや消毒液を使用し、感染予防を徹底します。
  • 爪や皮膚の健康状態:モデルの爪や皮膚の状態を確認し、疾患や異常がないかをチェックします。異常がある場合は受験できないため、事前に確認しておきましょう。
  • 認定モデルハンド:認定モデルハンドの使用も可能です。認定ラベル付きのモデルハンドを用意し、状態を整えておきます。
  • ナチュラルネイルの状態:モデルの爪はナチュラルネイルをベースとし、イクステンションやリペアは2本以内とします。

事前施術の禁止:試験の1週間前からファイルやキューティクルクリーンなどの施術は禁止されています。試験前日には、赤いポリッシュを10本の爪に塗布しておく必要があります。

実技審査

実技試験では、前半と後半に分かれた合計85分の工程を通じて「ネイルケア」「チップ&ラップ」「ネイルアート」「カラーリング」のスキルを評価します。

  • 手指の消毒:自分とモデルの手指を消毒します。
  • ポリッシュオフ:赤いポリッシュをリムーバーで丁寧に除去します。
  • ファイリング:爪をラウンド型に整え、フリーエッジは5mm以下にします。
  • ブラシダウン:ファイリング後、爪に残った粉を丁寧に取り除きます。
  • キューティクルクリーン:フィンガーボウルを使ったウォーターケアのみ許可されています。キューティクルニッパーを使って10本の爪すべての甘皮を丁寧にケアします。
  • チップ&ラップの施術:指定された指にチップを取り付け、シルクやグラスファイバーを使ってオーバーレイを施します。
  • カラーリング:赤いカラーポリッシュを2度塗りし、エッジ部分までしっかりとカバーします。
  • ネイルアート:指定されたテーマに沿ったアートを行います。シールやドットペンの使用は禁止されており、筆のみで仕上げます。

筆記試験

筆記試験は35分間で、100点満点中80点以上が合格ラインです。試験内容は「ネイルの歴史」「衛生と消毒」「爪の構造」「トラブル対処法」「ネイルケアやリペアの手順」など幅広い知識が問われます。JNEC公式の問題集を使用してしっかりと対策を行うことが推奨されます。

試験内容のポイント

  • 衛生管理手指の消毒や用具の消毒を適切に行う知識が求められます。
    爪の構造:爪の各部位の名称や役割、健康な爪とトラブルの見分け方を理解する必要があります。
  • トラブル対処:爪の疾患やトラブルの種類を学び、適切な対処方法を身につけておきましょう。

試験の難易度と求められる技術

ネイル検定2級は、3級よりも実践的な技術が求められる試験です。合格ラインは50点満点中38点以上となっており、減点方式で採点されます。ミスを最小限に抑え、時間内に全ての工程を丁寧に行うことが重要です。

合格へのアドバイス

  • 事前審査の準備を徹底する:ウェットステリライザーの消毒状態や用具の配置、品名ラベルに注意して準備を整えましょう。
  • 時間配分を練習:試験は時間内に終えることが重要です。普段の練習からタイマーを使い、効率よく進める練習を行いましょう。
  • モデルの選定:モデルの爪や皮膚の状態を事前に確認し、健康な状態を維持しましょう。認定モデルハンドを使う場合も事前に整えておくことが大切です。
  • 筆記試験対策:公式問題集を使って、衛生管理やネイルケアの手順などをしっかりと学び、知識の面も対策しておきましょう。

まとめ

ネイル検定2級は、サロンワークで必要な技術と知識を学び、プロのネイリストとして活躍するためのステップです。事前審査、実技、筆記の各セクションにおいて、正しい手順と確かな技術が求められます。合格を目指すためには、事前準備と徹底した練習が欠かせません。Colors Nail SCHOOLでは、2級合格に向けたサポートと効果的なカリキュラムを提供しており、プロとしてのキャリアを築くための最適な環境が整っています。

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